「学校行きたくない」その一言の裏側には、ちゃんと段階がある話

不登校



ある朝、お子さんが布団から出てこなくなった。
「なんで行けないの?」「サボりたいだけなんじゃ…」そんな言葉が、つい口から出そうになる。

でも、ちょっと待ってください。

不登校って、実は”ある日突然スイッチが切れる”ものじゃないんです。

子どもの心にも、親の心にも、ちゃんと「段階」があります。今どこにいるのかが分かるだけで、驚くほど気持ちがラクになります。



今日は、子ども側の段階親側の段階、両方の視点からじっくり見ていきます。



子どもの心が通る4つの段階



第1段階:「なんか調子悪いかも」前兆期

いきなり「行かない!」とはならないもの。

実はこの前に、必ず小さなサインが出ています。

  • 朝、お腹が痛いと言う日が増える
  • 「疲れた」「めんどくさい」を連発する
  • 好きだったことにも興味を示さなくなる

これは仮病でもワガママでもなく、心のガス欠アラームが点滅している状態。ここで無理に押し出すと、次の段階が一気に重くなります。



第2段階:「もう無理」爆発・混乱期

ある日、ついにブレーキが利かなくなる段階。

登校前になると泣き出す、暴れる、あるいは何も話さず固まってしまう。

子ども自身も「なんで学校に行けないのか」を、実はうまく説明できません。

頭では「行かなきゃ」と分かっているのに、体がまったく動かない。まるでアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような、苦しい状態です。



第3段階:「何もしたくない」停滞・充電期

外からは、ただゲームばかりしているように見える時期。でもこれ、実はエネルギー回復のための必要な時間なんです。

例えるなら、スマホのバッテリーが0%になった状態。充電しないまま使い続けたら、そのうち完全に壊れてしまいます。

この時期は「何もしていない」のではなく「充電中」。焦って急かすのは、充電ケーブルを途中で抜いてしまうようなものです。



第4段階:「少し動いてみようかな」回復・準備期

充電が満ちてくると、子どもの方から小さな変化が出てきます。

  • 「暇だな」とつぶやくようになる
  • 家族との会話が増える
  • 「今度〇〇行ってみようかな」と未来の話をする

ここでようやく、次の一歩に向けたエネルギーが溜まってきた証拠です。

親の心が通る4つの段階

子どもだけでなく、実は親の心にも同じように段階があります。



第1段階:「まさかうちの子が」動揺・否認期

「気のせいかも」「明日には行くはず」と、現実を受け止めきれない時期。誰にでも起こる、ごく自然な反応です。

自分を責める必要はまったくありません。

第2段階:「原因は何?」焦り・犯人探し期

「私の育て方が悪かったのかな」「学校で何かあったのでは」と、原因を探し始める段階。ネットで情報を調べまくり、疲れ果ててしまう親御さんも多いこの時期です。

ただ、原因探しに時間をかけすぎると、目の前の子どもの「今の状態」を見落としがちに。犯人探しより、今この瞬間の子どもの様子に目を向けることの方が、実は近道だったりします。

第3段階:「もう限界」疲弊・自己否定期

長引く不登校に、親自身のエネルギーも底をついてくる時期。「自分がもっと頑張らなきゃ」と抱え込みすぎて、心身ともにクタクタになってしまいます。

ここで大事なのは、親も充電が必要だということ。子どもだけでなく、親自身が休む時間や、誰かに話を聞いてもらう場所を持つことが、遠回りに見えて一番の近道です。

第4段階:「そのままでいいよ」受容・伴走期

「学校に行く・行かない」ではなく、「この子はこの子のペースで大丈夫」と思えるようになる段階。ここまで来ると、親子で不思議と穏やかな空気が流れ始めます。

まとめ:今日、できる小さな一歩

不登校は、子どもにも親にも、それぞれの段階とペースがあります。焦って先を急がせても、心のバッテリーはうまく充電されません。

まずは今日、お子さんに「行こう」ではなく「疲れてるんだね」と、一言かけてみませんか。そしてご自身にも「よく頑張ってるね」と言ってあげてください。

段階を知ることは、ゴールへの近道です。今のあなたと、今のお子さんのままで、大丈夫。一歩ずつ、進んでいきましょう。

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