こんにちは!
子どもたちが少しずつ安定してきたので、少しずつ発達凸凹についてまとめて行きたいと思います。
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我が家の長男は、読み書き障害があります。
ひらがながなかなか読めるようにならない。
鏡文字が直らない。
この辺りからなんかおかしい?と思うように。
もともと男の子は遅いと聞いていたので、のんびり構えていたのですが、周りの子が小学校入学前にはひらがなを普通に取得しているのを見て少し不安になりました。
半年学研に通わせてみたけど、全くダメでした。
とはいえ、入学してからひらがなは1文字ずつやってくれるから大丈夫!と先輩ママたちに教えてもらってまぁどうにかなるかなぁと。
しかし、長男が入学した年はコロナの始まった年。
入学してから2ヶ月休校。
そこからゆっくり進むはずのひらがなはかなりの駆け足でした。
さらに上級生とのトラブル、担任の先生の対応不足もあり、不登校に。
そんな時に受けたのが発達検査(ウィスク4)でした。
前置きが長くなりましたが、そもそもLDってなに?
この辺りからみていきます。
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1. LD(学習障害)とは?
**LD(Learning Disabilities/学習障害)**とは、知的発達に遅れはないものの、「読み書き」「計算」などの特定の学習に著しい困難を抱える状態を指します。
たとえば、文章を読むのが極端に苦手だったり、簡単な計算でも混乱してしまったりします。これらは本人の努力不足ではなく、脳の情報処理の仕方の違いによるものです。
正直これを見つけるのは安易ではありません。
しかも、日本では、まだまだ認知度が低く、努力の足りないこなどとレッテルをはられ、自己肯定感がどんどん低くなる悪循環が起きています。
LDについて研究されているある教授が調べた調査によると、クラスの中にLDの子供と認識している先生は35人クラス中約1.2人だそうです。
実際は、隠れたLDの子も合わせると35人クラスには、10人はいると言われています。
そんだけ認識がされにくいのです。
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2. LDの主な種類
LDにはいくつかのタイプがあります。以下に代表的なものを紹介します。
- 読字障害(ディスレクシア)
文字を読むのが極端に苦手。音読が遅く、読み間違いが多い。
- 書字表出障害(ディスグラフィア)
書くことが苦手。文字の形が乱れたり、文章をうまく構成できない。
- 算数障害(ディスカリキュリア)
数の概念や計算が苦手。繰り上がり・繰り下がりの理解が難しい。
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3. LDの原因は?
LDの正確な原因はまだ解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
脳の情報処理の特性(発達の個性) 遺伝的要因 周産期(出産前後)のトラブル など
本人や親の育て方が原因ではありません。
LDのある我が子を育てていて思うことは、特に不登校になっている場合LDなのか?学習の経験不足なのか?それとも特性によるものなのか判断がかなり難しいです。
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4. LDのある子どもへのサポート
✔環境の工夫
読むことが苦手な子には、音読ではなく耳で聞く教材を使う。
音声読み上げ機能、なぞって読んでくれる翻訳ペンなど。
書くことが難しい子には、パソコンやタブレットを使って入力させる。
✔ 教育支援
特別支援教育や通級指導教室の利用 個別指導計画(IEP)によるきめ細やかな対応
通常学級では、すべてのプリントにルビを振るなど。
✔ 家庭でできること
できることを認めて自信を育てる 苦手なことに無理に取り組ませるより、工夫して楽しく学ばせる
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5. 誤解されやすいポイント
・勉強ができない=知的障害
LDのある人の多くは知的発達に問題はありません。
・努力すれば治る
努力で克服できるわけではなく、支援と理解が重要です。
・本人の怠け癖
本人の意思とは無関係。脳の特性に基づいた困難です。
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6. まとめ
**LD(学習障害)**は、知的な遅れがないのに特定の学習分野に困難を抱える状態です。 苦手な部分には工夫や支援が必要ですが、得意な分野を活かすこともできます。 何よりも大切なのは、周囲の理解とサポートです。
何はともあれ、困っていることに対して代替え策を講じていくことが大切です。
もちろん、細かい検査をして対処法がわかった方がいいかもしれません。
ただ、検査をすることは本人にとっても、連れて行く親にとってもとても労力のいることであり、なぜなら、苦手なことを判明させるためになかなかの苦痛なテスト(検査)を受ける必要があります。
また、検査を受けるまでに時間もかかり、その間に生活がストップするわけでは無いので、それよりも早く、読むのが苦手であれば、読み上げ機能を使うとか、書くのが苦手ならタイピングや、漢字の取得方法を見直すなどを先にするべきです。
ただ、ややこしいのが、LDの診断書や検査結果が無いとなかなか学校側は動いてくれないのも現実です。
合理的配慮が義務化されているとはいえ、まだまだ現場では厳しいのが現状です。
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7. 最後に
LDのある子どもたちは、**「できないことがある」けれど「できることもたくさんある」**存在です。私たち大人がその違いを理解し、正しく支援することが、彼らの未来をより明るくする第一歩です。
まずは、何よりも、知ることが重要です。