朝、リビングに降りてこない我が子。
「学校行きたくない」その一言を聞いた瞬間、頭が真っ白になった経験、ありませんか?
「なんで?」「私の育て方が悪かったの?」「このままでいいの?」
グルグルと同じ問いが頭の中を回り続けて、夜も眠れない。
周りのママ友には言えないし、誰に相談していいかもわからない。
そんな孤独な気持ち、痛いほどわかります。
でも実は、不登校の子を持つ親って、みんな似たような”心の階段”を上り下りしているんです。今日は、その5つの段階を一緒に整理してみましょう。「自分だけじゃなかった」と思えるだけで、少し肩の荷が下りるはずです。

第1段階:混乱期 ―「なんで急に!?」のパニック
ある日突然、子どもが「学校に行かない」と言い出す。この最初の衝撃、本当に大きいですよね。
昨日まで普通に登校していたのに、なぜ?と原因探しに必死になります。友達関係?先生との相性?自分の育て方?あらゆる可能性を考えては、答えの出ない迷路をぐるぐる。
この時期は、とにかく「答えを急いで出さなくていい」と自分に言い聞かせてあげてください。原因は一つとは限らないし、すぐにわからなくても大丈夫。まずは深呼吸することが最優先です。
第2段階:焦り期 ―「早く戻さなきゃ」の空回り
パニックが少し落ち着くと、次にやってくるのが「なんとかしなきゃ」という焦りです。
- 毎朝「今日は行ける?」と聞いてしまう
- 説得したり、ときには叱ってしまったり
- 学校や病院、フリースクールをあちこち調べまくる
この段階、まるで穴の空いたバケツに一生懸命水を注いでいるような感覚になります。頑張っているのに、なぜか状況は変わらない。それどころか、子どもとの関係がギクシャクしてくることも。
実はこの時期の”急かし”は、子どもにとってはプレッシャーになりやすいタイミングでもあります。焦る気持ちはそのままでいいので、行動のスピードだけ少し緩めてみる。それだけで空気が変わることがあります。
第3段階:自責期 ―「私のせいだ」と自分を責めてしまう
外に向いていたエネルギーが、今度は自分自身に向かってくるのがこの段階。
「もっと話を聞いてあげればよかった」「あの時、無理させたのがいけなかったのかも」——過去の自分の言動を一つひとつ思い出しては、後悔の渦に飲み込まれてしまう。
でも、ちょっと想像してみてください。もし友人が同じ状況で「自分のせいだ」と泣いていたら、あなたはなんて声をかけますか?きっと「あなたのせいじゃないよ」と言うはずです。自分に対しても、同じ優しさを向けていいんです。
子どもの不登校には、学校環境・友人関係・本人の特性・社会的な要因など、複数の要素が絡み合っていることがほとんど。「親の責任」という単純な図式では語れないケースが大半なんです。
第4段階:停滞期 ―「このままでいいのかな」というモヤモヤ
焦りも自責も一段落すると、今度は先の見えない不安との付き合いが始まります。
進学は?将来は?友達関係は?——考え出すとキリがない不安が、じわじわと心に居座るようになります。かといって、何か大きな行動を起こす気力もなかなか湧かない。
この時期は、実は「充電期間」と捉え直すのがおすすめです。植物だって、土の中で根を張っている間は地上から見えません。でも、その見えない時間があるからこそ、後で芽が出る。今は子どもも、そして親自身も、静かに力を蓄えている時期なのかもしれません。
第5段階:受容期 ―「今のこの子でいい」と思えるようになる
そして少しずつ、「学校に行く・行かない」という一点にとらわれなくなってくる段階がやってきます。
- 子どもの好きなこと、得意なことに目が向くようになる
- 「学校だけが道じゃない」と心から思えるようになる
- 子どものペースを尊重できるようになる
ここまで来るのに、数ヶ月かかる人もいれば、1年以上かかる人もいます。
順番通りに進むとも限らず、行ったり来たりするのが普通。だから「早く受容期に辿り着かなきゃ」と焦る必要もありません。
おわりに:今日、できることから
5つの段階、いかがでしたか?今のあなたがどこにいるとしても、それは「順調に進んでいる証拠」です。
もし今、混乱や焦りの真っ只中にいるなら、まずは今日一日、子どもと自分自身に「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。完璧な答えを出す必要はありません。
一人で抱え込まず、フリースクールや相談窓口、同じ経験をした親のコミュニティなど、頼れる場所を一つでも見つけてみる。それが、次の一歩になります。
あなたは、もう十分頑張っています。焦らず、比べず、今日できることから始めていきましょう。
