運動会の練習がつらい理由、感覚過敏だけじゃなかった

不登校



「運動会の練習が始まってから、うちの子の元気がない」


「行き渋りが増えたけど、運動が苦手なだけかと思ってた」

そんな相談を、この時期よく耳にします。

運動会シーズンになると、発達に特性のあるお子さんの様子が変わることがあります。

「音がつらいのかな」「日差しがしんどいのかな」

多くの場合、感覚過敏がまず疑われます。

もちろんそれも大きな要因のひとつですが、実は運動会の練習には、感覚過敏だけでは説明しきれない負担がいくつも重なっています。

1. 「見通しの立たなさ」への疲れ

運動会の練習は、日によって内容や時間割が変わりがちです。

今日は整列の練習、明日は入場行進、次はダンスの通し稽古……。

予定が読みにくいことは、見通しを立てて安心したいタイプの子にとって、それだけで大きなストレスになります。

2. 「揃える」ことを求められ続ける

行進、体操、ダンス——運動会の練習の多くは「みんなと動きを揃える」ことが目的です。

これは、周りをちらちら見ながらタイミングを合わせる、という高度な同時処理を必要とします。感覚の過敏さがなくても、この「揃える」作業自体に大きなエネルギーを使う子は少なくありません。

3. 大きな音・大きな声が「予測できずに」やってくる

太鼓の音、笛の合図、先生の大きな声——これらがつらいのは、音量そのものだけでなく「い

つ鳴るか分からない」ことも関係しています。同じ音量でも、予測できる音と、突然鳴る音とでは、体感のつらさが大きく変わります。

4. 「本番に向けて頑張る」空気そのものが重い

学校全体が「本番に向けて団結しよう」という空気になるほど、その熱量についていけない自分を責めてしまう子もいます。

頑張れない自分がダメなのではなく、そもそも合わせるべき「頑張り方」の基準が、その子には合っていないだけということも多いのです。

おうちでできること

  • 練習のスケジュールを、できる範囲で前日に共有してもらう
  • 「揃えられない日があってもいい」と、家では評価しない
  • 音がつらい日は、耳栓やイヤーマフを申し出てみる
  • 「今日はどこが一番しんどかった?」と、感覚・見通し・空気感、具体的に聞いてみる



運動会の練習期間は短いようで、子どもにとっては毎日が小さな綱渡りです。「甘えてるだけかも」と思う前に、感覚過敏以外にも重なっている負担があるかもしれない、という視点を持ってもらえたらと思います。

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