「取った方がいいの?やめた方がいいの?」で一歩が踏み出せないあなたへ

申請、制度

✴︎この記事は知り合いの話をまとめて書いたものです。




病院の帰り道、スマホで「精神障害者保健福祉手帳 メリット デメリット」って検索したこと、ありませんか。


主治医に勧められたけど、なんとなく踏み切れない。


ネットで調べても「メリットだらけ!」って書いてる記事もあれば、「後悔した」って書いてる記事もあって、結局どっちなのか分からなくなる。


わたしも同じでした。「取ればラクになる」と言われても、「本当に?デメリットは隠されてないの?」って、疑い深くなっていた時期があります。


なので今日は、キレイごとだけじゃなく、実際のところ「取るとどうなるのか」を、メリットとデメリット両方の目線で、正直にお話しします。



まず大前提:手帳は「一度取ったら一生モノ」じゃない


これ、実は一番大事なポイントです。


手帳には有効期限があり、2年ごとに更新が必要です。つまり「今の自分に合わなくなった」と感じたら、更新をしないという選択肢もある。片道切符ではなく、期間限定で借りられるパスのようなものなんです。


この前提を知っておくだけで、「一度決めたら後戻りできない」という不安がだいぶ軽くなると思います。

メリット①:お金の負担が、じわじわ軽くなる代表的なのが、以下のような制度です。


• 所得税・住民税の障害者控除


• 自治体によっては水道代や交通機関の割引


• NHK受信料の減免(条件あり)


• 携帯電話の割引プランが使える会社も


たとえば毎月の通院代や薬代。1回あたりは数千円でも、1年続けば数万円単位になりますよね。手帳を使うことで、その負担が少しずつ削られていくイメージです。


一気に生活がラクになる魔法ではありません。でも、じわじわ効いてくる「積み立て型の節約」だと思うと、ちょっと前向きになれませんか。

メリット②:「働き方の選択肢」が増える


手帳を持っていると、障害者雇用枠での就職・転職活動ができるようになります。


これは「障害者雇用枠じゃないと働けない」という意味ではなく、一般枠と障害者雇用枠、両方から選べるようになるという話です。


障害者雇用枠では、体調に配慮した勤務時間や業務内容を相談しやすい会社が多く、「無理して普通に働いて、また体調を崩す」というループから抜け出すきっかけになった、という声もよく聞きます。


選択肢が増えることは、それだけで気持ちの余裕につながります。

デメリット①:更新の手間と、診断書代がかかる


正直に言うと、これは地味にしんどいポイントです。


2年ごとに診断書を用意して、また窓口に申請しにいく必要があります。診断書には数千円〜1万円程度の費用がかかることも多く、「せっかく安定してきたのに、また通院して書類を用意しなきゃ」と感じる人もいます。


体調が良いときほど、この手続きが面倒に感じやすいもの。ここは正直、覚悟しておいた方がいい部分です。

デメリット②:メリットを「知らないと使えない」制度が多い

これ、地味に一番もったいないポイントです。
手帳を持っているだけでは、割引や控除は自動的には適用されません。自分から「これ使えますか?」と聞きにいかないと、恩恵を受けられない制度がほとんどなんです。


たとえるなら、福袋をもらったのに、中身を確認せず放置しているような状態。せっかく手帳を取っても、使い方を調べる気力がないと、宝の持ち腐れになってしまいます。


逆に言えば、ここさえクリアすれば、メリットはちゃんと生活に活きてきます。

デメリット③:家族や職場に伝えるタイミングに悩むことがある

手帳の取得自体は、周囲に知られるものではありません。でも、「障害者雇用枠を使いたい」「控除の申請で家族に相談したい」といった場面では、どこかで誰かに伝える必要が出てくることもあります。


「いつ、誰に、どう伝えるか」で悩む人は少なくありません。ここは正解がある話ではなく、自分のペースで少しずつ考えていけば大丈夫な部分です。焦って今すぐ決める必要はありません。

じゃあ結局、取るべき?取らないべき?

ここまで読んで、「結局どっちなの」って思いますよね。


わたしの答えはシンプルで、「今の自分の生活が、ちょっとでもラクになる可能性があるなら、選択肢として持っておく価値はある」ということ。
デメリットの多くは、「手間」や「タイミングの悩み」であって、「取ったら人生が悪くなる」ようなものではありません。一方でメリットは、生活費や働き方という、日々のリアルな負担に直結しています。


天秤にかけたときに、「試してみる価値はありそうだな」と思えたなら、それがあなたにとっての答えです。

さいごに:今日、できる小さな一歩

完璧に納得してから動く必要はありません。
次の診察で、「メリットとデメリット、両方教えてください」と主治医に聞いてみること。


それだけで、ネット記事だけでは分からない「あなた自身の場合」の答えが見えてきます。


取るか取らないか、決めるのは今日じゃなくていい。まずは知ることから、始めてみませんか。

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