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はじめに
カタカナ学習が少しずつうまくいき始めた頃、
次に悩んだのが 漢字 でした。
画数が多い 形が複雑 書けない 読めない
「漢字こそ無理なんじゃないか」
正直、そう思っていました。
でも結果から言うと、
漢字も“入り口”を変えたら反応がまったく違いました。
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この子の漢字のつまずき方
うちの子の場合、
漢字の形をまとめて捉えるのが苦手 点・はね・はらいの区別が難しい 書くことで頭がいっぱいになる 読みと意味が結びつかない
という状態でした。
特に
「書かないと覚えない」方式 は、
完全に逆効果でした。
なぜ一般的な漢字学習が合わなかったのか
漢字学習というと、
書き取り 反復練習 テスト
が基本になりがちです。
でも、
文字の形認識が苦手なLDの子にとっては、
「書く」=「失敗体験を積む」
になりやすい。
結果、
漢字=怖いもの
になってしまっていました。
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漢字は「形」から入らないと決めた
そこで思い切って、
形から覚えることをやめました。
代わりに使った順番はこれです。
意味 絵 動き(ジェスチャー) 読み
👉 書くのは一切なし
まずは
「この漢字は何を表しているか」
がわかれば十分、という考え方です。
実際にやった漢字の覚え方
① 意味が分かりやすい漢字から
最初に選んだのは、
山 川 火 水 上 下 大 小
など、
見たこと・体験したことがある漢字。
② 絵を描く(ここが最大のポイント)
文字を書く代わりに、
漢字の意味の絵を描く 漢字の形を絵に変身させる
例:
「山」→ 山の絵 「火」→ 炎 「人」→ 人のシルエット
絵が好きな子には、これが一番合いました
③ 体を使って覚える
火 → 手をゆらゆら 上 → 手を上に 下 → 手を下に
視覚+身体感覚を使うことで、
記憶に残りやすくなります。
④ 最後に「読むだけ」
「これは何て読む?」
と聞くだけ。
書かせない。
テストしない。
読めたら終了 にしました。
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Canvaでできる「漢字カード」教材
カタカナ編と同じく、
漢字もCanvaでカード化しました。
カードの内容は:
大きな漢字 意味が分かるイラスト 読み(ひらがな) 余白多め・情報少なめ
1カード1漢字にすると、
混乱が起きにくいです。
実際の子どもの変化
「これ知ってる」と言う回数が増えた 漢字を見て逃げなくなった 書かなくていい安心感 自分から絵を描き始めた
何より大きかったのは、
「漢字=失敗」というイメージが薄れたこと でした
高学年でも、漢字は間に合う
6年生だから遅い、
そんなことはありません。
必要なのは、
全部覚えること 学年に追いつくこと
ではなく、
「読める漢字が少しずつ増えること」。
それだけで、
世界の見え方が変わります。
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まとめ|漢字も「入口」を間違えなければ大丈夫
漢字が読めないのは、
やる気の問題ではありません。
やり方が合っていなかっただけ。
書かせない 絵を使う 意味から入る 成功体験を積む
同じように悩む方の
ヒントになれば嬉しいです。
